オンラインショップ2020年9月2日
「西湖」は当初、料亭「和久傳」の懐石料理の締めくくりのお菓子としてお出ししておりました。野菜の蓮根からつくられていることや、笹に巻かれた瑞々しい見た目、柔らかい触感が大変好評でございました。
1995年に紫野和久傳のお弁当が始まった当初より、お弁当の献立の一品として入れていたところ、お客様からご好評いただき、「れんこん菓子 西湖」として商品化いたしました。
西湖はれんこんのでんぷんと和三盆糖などを合わせ、じっくりと加熱を行いながら練り上げ、冷やし固めて笹に巻いたお菓子でございます。
でんぷんを主に使用したお菓子なので、冷やしすぎるとウイロウのような硬い触感に変わり、色も透明感が少なくなってまいります。発売当初は、商品の性質を考え、常温のお菓子として販売しており、お召し上がりになる約一時間前に冷やしていただくようにご案内をしておりました。
しかし、四季を通じての気温と保管温度の違いによる状態の変化、常温保管での食品の安全性を考慮し、冷蔵商品としての販売に変更いたしました。
この度、お客様より「西湖の触感が以前と違う。白く濁っている。」「柔らかく、どろっとした状態だった。」などの品質に対するご意見をいただきました。「西湖」は今も変わらず保存料や増粘剤などを使用せず、また製造工程も大きく変えずに製造をしております。最近の猛暑と保管温度の調整などが品質に関係していると考えられます。
お客様に、より出来立てに近い状態の触感の「西湖」をお召し上がりいただきたいと思い、電子レンジや蒸し器で温めていただくことをご案内しております。
今後とも、ご愛顧いただいているお客様からの信頼とご期待にお応えするため、日々の研究、開発と対応を行って参りますので宜しくお願い致します。
取締役 副社長
製造本部 久美浜工房 工房長
瀧村 幸男